(p12~14)



奇妙きみょう水虫治療みずむしちりょう 3

 

みな最初さいしょのうちはケガけがでもしたのだろうおもってくれていたらしく、こちらの計算けいさんどおりだったが、予想外よそうがいダンスだんす授業じゅぎょうさん月もつづき、そのあいだずっと包帯ほうたいをしているわたし姿すがたは、なおらないケガけがったあしとしてひそかに[각주:1]話題わだいになっていた。

心身共しんしんともに、かなりつかれてきたが、水虫みずむしなんて、カビ[각주:2]一種いっしゅじゃないか、たかが植物しょくぶつなのだからあつさにはよわいだろう熱責ねつせめをおもいついた。

普段ふだん使つかわない学習がくしゅうスタンドの100ワットの白熱灯はくねつとう[각주:3]にされている姿すがたは、まさにギラギラ[각주:4]とした灼熱地獄[각주:5]しゃくねつじごであり、かわした水虫菌みずむしきん地獄じごく囚人しゅうじんとなり阿鼻叫喚[각주:6]あびきょうかんこえるようであった。

自分じぶんあし自分じぶんくというわたしのマゾ的行為てきこういは、家族かぞく顰蹙ひんしゅく[각주:7]をかっていた。このあつさが、いつしかエクスタシー[각주:8]わったりしたら赤信号あかしんごうなのだが、そんな横道よこみちにそれずにわたし荒療法あらりょうほう連日続れんじつつづいた。

奇妙きみょう荒行[각주:9]あらぎょうをくりかえわたして、「そのうち山伏[각주:10]やまぶし仙人せんにん[각주:11]っちまうんじゃねェのか」とってわら草足くさあしのヒロシあしさえも、みじめなほどうらやましくかんじたものである。

そんなわたし姿すがたて、かわいそうにおもったははが、「じつわたしむかし水虫みずむしになったことがあってね.。。。。」と告白こくはくはじめた。私は「なっではやくソレをってくんないのさ。どうやってなおしたかおしえてよ」といつめてみたのだが、「なぜだかなおちゃったんだよ、これが」とけたこたえがかえってきただけであった。

それにしても、ははわたし水虫みずむしになった発言はつげんは、家族かぞくあいだでもセンセーショナルな話題わだいとしてもちきり[각주:12]になった。彼女かのじょわかころ、『、「イヤだけどいのちにはかかわりない病気楷界びょうきかいかい三本柱さんぼんばしらである、盲腸[각주:13]もうちょうイボ[각주:14]、がんこなニキビ[각주:15]、を経験けいけんしており、そのうえ水虫みずむしまでともなれば、がっぷりよっつ、こわいもんなしではないか、と我々われわれ絶賛[각주:16]ぜっさんしてやった。

数々かずかず努力どりょくむなしく、ただいたずらに一年半いちねんはんぎていった。友人ゆうじんたしはみなうみったり彼氏かれしができたりして青春せいしゅん謳歌おうかしている。しがしわたしは、そんなことゆるされない。水虫持みずむしもちのおんなには、うみ彼氏かれし贅沢品ぜいたくひんなのだ。


기묘한 무좀치료 3

모두 처음에는 다치기라도 했나보다 하고 생각하는 것 같아  계획대로 되어가는  했다. 하지만, 예상외로 댄스 수업은 3개월이나 계속되어  동안 계속 붕대를 감고 있는  모습은 발에 치료할  없는 상처를 입었다며 은근히 화제가 되고 있었다.

몸과 마음이 모두 꽤나 지쳤갔지만, "무좀같은거 그저 곰팡이일 뿐이야, 기껏해야 식물이니까 열에 약할거야." 라는 생각에 열로 공격해 보기로 했다.

평소  사용하지 않는 학습용 스탠드의 100와트 짜리 백열등으로 발을 굽고 있자니, 마치 번쩍번쩍 빛나는 화염지옥과 다름없어 피부 아래 무좀균이 지옥의 죄인이   아비규환이 들리는  같았다.

자기 발을 스스로 굽고 있는 피학대적 행위는 가족의 빈축을 샀다.

 열기가 어느  환각제로 변해버린다면 적신호겠으나, 그런 옆길로는 새지 않고 나의 거친 치료법은 연일 계속되었다.

기묘한 고행을 반복하고 있는 나를 보고 "그러다가 수도자나 신선이 되는거 아니냐아"하고 말하며 비웃는 "썩은 발냄새 히로시"의 발조차도 비참할정도로 부럽게 느껴졌다.

그런  모습을 보고 불쌍하게 여기던 어머니가 "사실은 나도 옛날에 무좀에 걸린 적이 있었는데.."하고 고백했다. 나는 "   빨리 얘기해주지 않았어, 어떻게 해서 나았는지 알려줘요" 하고 캐물어보았지만, "왠지 나아버렸다니까, 그게" 라는 기운 빠진 대답이 돌아왔을 뿐이다.

그렇다 해도 어머니의 "나도 무좀이었다"라는 발언은 가족 간에 한동안 센세이션한 화제가 되었다. 어머니는 젊은 시절 "싫지만 생명에는 관계없는 질병" 3대장인 맹장, 치질, 심한 여드름을 경험했는데, 거기다 무좀까지 더해진다면 확실히 4,  이상 무서울  없겠구나 하고 우리는 다함께 감탄했다. 

계속되는 노력에도 허무하게 그저 쓸데없이 1 반이 지나고 말았다. 친구들은 모두 바다에 가거나 남자친구를 사귀거나 하면서 청춘을 보내고 있었다. 그러나 나는, 그런 일은 불가능했다. 무좀걸린  여자에게 바다도 남자친구도 사치였던 것이다

 

- 302

  1. ひそかに 가만히, 몰래, 은근히 [본문으로]
  2. カビ 곰팡이 [본문으로]
  3. 照(て)り焼(や)き 생선에 양념장을 발라서 윤이 나게 구움; 또, 그렇게 구운 생선. [본문으로]
  4. ギラギラ 번쩍번쩍 [본문으로]
  5. 灼熱地獄(しゃくねつじごく) 작열지옥, 뜨거운 열이 내리쬐는 뜨거운 지옥 [본문으로]
  6. 阿鼻叫喚(あびきょうかん) 아비규환 [본문으로]
  7. 顰蹙(ひんしゅく) 빈축 [본문으로]
  8. エクスタシー 황홀감, 엑스터시 [본문으로]
  9. 荒行(あらぎょう) 고행 [본문으로]
  10. 山伏(やまぶし) 수도자, 산에서 수도하는 사람 [본문으로]
  11. 仙人(せんにん) 선인, 신선 [본문으로]
  12. もちきり    그 상태나 화제가 계속됨; 자자함. [본문으로]
  13. 盲腸(もうちょう) 맹장 [본문으로]
  14. イボ痔(じ) 치질 [본문으로]
  15. ニキビ 여드름 [본문으로]
  16. 絶賛(ぜっさん) 절찬 [본문으로]